相手にイライラしなくなる3つの方法
あなたのそのしんどさは、優しすぎるからかもしれません。
オススメ
- 「なんで私だけ...」と思うことがある方
- 相手に尽くしてるのに、自分は報われないと感じる方
目次
自分と相手の課題を分離する
気にするメカニズム(なんで気にしちゃうんだろう私)
「あの人もっとこうしてくれたらいいのに、なんでしないの」
こう思いませんか?
「こうすればもっと良くなるのに」、「私にはそれがわかるのに、なぜやらないの」と疑問を抱く。
そして、しっかりしない相手に対してイライラが募っていく。
言えば改善してくれる家族ならいいかもしれませんが、職場や友達など、どうしようもない場合がほとんどです。
家族であっても、言えば変わってくれるわけでも無いですし、ストレスは家族でも同僚でも溜まるものです。
ストレスをゼロにするには、自分のやる事と他者のやる事を分けましょう。
相手が行うことは相手の問題なのだから私が決める必要はないんです。
例えば、相手に対して、靴を履いたら整える習慣をつけて欲しい、と願うのは"私"ですが、実際に行うかを決めるのは"相手"次第です。
靴だけじゃなく、「バイト仲間よ、もっと真面目に働いてくれ...」や「彼氏と毎日デートしたい」、「友達の〇〇ちゃん、もっと丁寧な話し方してよ」
などと思っても、実際に行うかどうかは"相手"次第です。なのでこちらからは何も出来ないし、する必要もないんです。
願い通りになるかもしれないし、ならないかもしれない。
望む姿に相手を変えようとしても、現実的に難しく、そのギャップから大きなストレスを抱え込むことになります。
自分と違う相手をそのまま受け入れて、大きなストレスを抱えないようにしていきましょう。
なぜ、イライラしながらも相手を変えようとするのか。
自分と相手が混ざっているため。
相手を気にしすぎているため。
ならばなぜ、相手を気にしすぎてしまうのか。
①崩れるプライドを無理やり立て直そうとするため。
②アドバイスに対して、親切ではなく優位に立たれていると感じてしまうため。
「なんでそんな上から言われないといけないんだ。」
「もっと"私"の話を聞いてよ。別の場面では全然なのに、なんでこういう時だけ先生ズラするのさ!」
極端に書きましたが、少なからず上のように思うことはあるのではないでしょうか。
この思いが強ければ強いほど、相手にわかって欲しいという気持ちも高いのです。
"私"は"相手"に注目しすぎるがゆえに、自分との境界がわからなくなり、もっと"私"の気持ちを知ってもらいたくなるのです。
つまり、"相手"を大切に思っているからこそ、気持ちが強く向きすぎてしまうのです。
人はみんな自信なんてないものです。
"私"と"相手"との境界線がない状態で自信のなさや不安が強まると、"相手"に求めてしまいます。
これが、苦しいのに相手に求めてしまうメカニズムでした。
相手に求めすぎないために
では、どうしたら楽になるのか。
もうお気づきかもしれませんね。
"私"の課題と"相手"の課題とを分離させます。
この選択によって起こる結果を、最終的に引き受けるのは誰か?と考えて行動することが大切です。
"相手"に「こうしてくれたらいいのに!」の思い始めたら、「これは"私"が決めるべきこと?」と自分に聞いてみてください。
その要求したい行動が、私の人生で"私"が決めるべきことなら"私"が行い、そうでないなら"相手"に託しましょう。
対人関係のトラブルは大抵、相手の課題に土足で踏み込むことで起こります。
"相手"の人生に無理やりちょっかいをかけてはいけません。できることは、強制にならないよう、アドバイスなどの手助けをすることです。
あなたは相手の期待を満たすために生きているのではない。自分の人生を生きなければいけません。
それと同時に、相手はあなたの期待を満たすために生きているわけではないのです。
この2つを心がけておくと、人間関係でのストレスが消えて、嵐の後のように心が爽やかになります。
分離は孤独になることじゃない
孤独の恐怖から目を瞑るために他人にしがみつくことを止めること。
相手と自分の生き方を一緒にしない。
そこを分けれるようになると、相手を尊重できるようになっている。
分けること自体が、相手の生き方を尊重しているということ。
課題の分離を言い換えるなら自己受容です。
「自分にできること」と「自分にはできないこと」を見極めれば、自分の生き方に自信をもち、相手のライフスタイルも尊重することができます。
貢献感を持つ
与えることの意義
「自分の生き方の中だけでは、寂しすぎる。」
その通りです。その思いは正しいです。
ここから、課題の分離をしたあと、何をもって幸せと感じるのかを話していきます。
1人で寂しいのにどうやって幸福感を得るか。
先に言うと、答えは「与える=幸せ」です。
単に物を与える意味ではないです。
「〇〇してあげる」の意味です。
「何かを与える(〇〇してあげる)時の満足感は分かるけど、それが幸せ?」と納得できないでしょう。
与えることが幸せに繋がる条件をお伝えします。
与える=幸せが成り立つ、1つの条件
前提条件として所属感をみんな求めています。
所属感・・・自分の居場所を求めるもの。「ここにいてもいいんだ」人間の基本的欲求。
仕事や交友、恋愛などすべての場面で、みんな自分の居場所を探しています。
だから、孤独になると寂しく感じたり、他者を気にしすぎてしまう。
そこで、独りの自分ではなく他者に目を向けて行動した時、何が起こるのでしょうか。
相手に与える(〇〇してあげる)と、貢献感を実感します。
「自分が役に立っている」(=貢献感)と思えた時に、「ここにいていいんだ」(=自らの価値)と実感します。
つまり、他者に貢献することによって自分の価値と所属感を実感するのです。
他者の評価ではなくて、自分自身で「私は役に立っている」と思えなければいけません。
本当に貢献できているかは、実際に測ることはできません。ただ自分で「私は役に立っている」という主観的な感覚を、すなわち貢献感をもてればいいんです。
幸福=貢献感
幸せになる条件とは、貢献感を自分で実感することです。
例えば次のような場面を想像してください。
夕食後の食卓に食べ終わったお皿が置きっぱなしになっている。
夫も子供たちも自分たちの部屋へ行って、妻が後片付けをするのが当たり前のようです。
普通ならここで「なんで私だけが片付けるのよ!」「自分たちでやって欲しい」と思うものですよね。
でもこのとき、たとえ家族から「ありがとう」の言葉が聞けなくても、食器を片付けながら「私は家族の役に立っている」と考えてみて欲しいです。
相手から何かをしてもらうのではなく、自分が相手に何かできないかと考えてみる。その貢献感さえ持てば。イライラしていた日常がガラリと変わります。
人々は私の仲間という意識
どうしてここまで貢献できるのか。
先の例の妻は、家族のことを仲間だと思えているからです。
そうでなければ、「なぜ私だけが?」「なんでみんな手伝ってくれないの?」と思ってしまうのも無理はないです。
他者を信頼し、自分の仲間だと思っているからこそ、貢献感を強く引き出せるのです。
では信じるにはどうすればいいのかを考えていきましょう。
そもそも信じることは2つの意味があります。
「信頼」と「信用」
信用とは条件付きで信じることです。
銀行でお金を借りるときには担保がいるなど、「あなたがこれだけ返済できるなら、これだけお貸ししましょう」という態度は信頼ではなく信用です。
信用は信じる上で、いっさいの条件をつけないことです。
相手が裏切るかもしれないけれど、実際にどうするかは相手が決めることです。
そう、ここでも課題の分離が行われます。
自分はただ、無条件に信じる。
相手がどうであっても、「自分はどうするのか」だけをただ考えればいいのです。
先に「相手が裏切るかもしれない」を疑っていては、相手は敏感にそれを察知します。
そこに前向きな関係性は生まれません。
なので、まずは私から信じて信頼関係を作っていきましょう。
相手のために動ける人に変われるのか
「見返りのために与えてるんじゃ?」
と思いました?
実は、与え方には3つ種類があります。
種類を間違えると、与えるときの意味がまったく違ってしまうので、とても注意するところです。
(テイカー)最初から自分の利益のために、与える。
(マッチャー)与えたら、同じ分だけの見返りを求める。
(ギバー)相手のために与える。自分の利益は後回し。
貢献感を感じるために相手に与えていく。と考えていけば、自ずとギバーになっていきます。
だが、自分の選択によってくり返し人に与えていると、与えることを自分の個性の一部として内面化するようになる。
アダム・グラント(2014).『GIVE&TAKE「与える人」こそ成功する時代』株式会社三笠書房 p371
自分の利益を考えてしまうと不安にならなくて大丈夫です。
まずは与えましょう。相手に何かをしていく中で、貢献感をもつ意識をすることが大事です。
そうすれば、自然と心から貢献できる自分に変わっていきます。
まとめ
自己受容→他者信頼→他者貢献
これが、他者からのイライラをなくし、幸福感を手に入れる流れです。
【自己受容】
今の自分を好きになるために、自分の生き方を生きるために課題の分離をする。
【他者信頼】
無条件に相手を信頼し、人々は自分の仲間だと思う。
【他者貢献】
自分で「私は役に立っている」、という貢献感をもって行動する。
この3つのステップは簡単に習得できるものではありません。
意識してライフスタイルを変えていかなくてはいけないからです。
でも、あなたの人生はあなたの捉え方次第で変わります。
もっと自由に楽しく軽やかな人生を歩んでいきましょう。
参考図書
気になるメカニズムで参考にした本はこちら
周りを気にしてしまう自分を客観視できる本です。
課題の分離や貢献感、他者信頼についてはこちら
個人的に、最も人にオススメする本です。
テイカー、マッチャー、ギバーについてはこちら
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- 作者: アダムグラント,楠木建
- 出版社/メーカー: 三笠書房
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メンタリストDaiGoさんもオススメされていた本です。
それでは、コノホンでした。